新車購入!

と言っても自転車の話です…

東京にいた頃は、市川にある自宅から中野にある研究所までの24kmを自転車で通っていました。「ロードバイク」という、タイヤが細くて軽い自転車で、ちょっと頑張れば車と同じくらいのスピードが出ます。学生の頃は70kgあった体重が自転車通勤のおかげで、半年で8kgも減りました。

でもこっちに来てからというもの、運動をする機会もなく、おまけにビールばかり飲んでいるので自分でも体重が気になり始めました。一時帰国したときも色んな人から「ちょっと太ったんじゃないの?」と言われて、ドキッとしたものです。

これからは自転車に乗るには最高の季節だし、ヨーロッパはスポーツとしての自転車も盛んだし、ここは思い切って新しいロードバイクを購入することにしました。

しかしブレーマーハーフェンにある自転車屋を4〜5軒見て回りましたが、どこにもロードバイクは置いていないようです。さて困った…。

ところが先週、研究所の廊下でイタリア製の超高級ロードバイク(たぶん4〜50万円するでしょう)を担いでいるおじさんを見つけました。後を付けてお部屋まで行くと、なんと階下の研究室の教授さんでした。

あっあのワタシ、バイクを買おうを思っているんすけど、それどこで買ったんすか?教授先生曰く、やっぱりブレーマーハーフェンにはいいチャリンコ屋がないので、ハンブルクまで行って買ったそうです。でもブレーメンにはでっかいチャリンコ屋があるぞー、ってことで、そのお店を紹介してもらいました。

さて金曜の夕方、実際にそのお店に行ってみると…で、でかい…。どのくらいの大きさかというと、ダイエー上磯店(超ローカル)くらい。広大な店内に車体やパーツやウェアがずらりと並んでいる景色は圧巻です。周りを見ると、皆さん、値札の付いた自転車に乗って店内をぐるぐる回っています。そう、好きなだけ試乗OKなんです。しかもMTB用のラフコースもある徹底ぶり。ドイツに来て一番の驚きかも…

f0050685_020944.jpgで、ワタシも3〜4台試乗して、店員さんから色々お話聞いて、一度お家に帰って興奮を冷ました(これ重要ですよね)後、翌日に再びお店に行ってこのバイクに決めました。車体はKOGAというオランダのメーカー。パーツは日本製のシマノ(ULTEGRA)。これだけのスペックでこのお値段とはかなり破格だと思いました。

f0050685_0203115.jpgコイツに決めた一番の理由はやっぱりフレームの美しさですねー。パイプの溶接部分の仕上げが非常に丁寧で、バイク作りに対する情熱を感じます。

そして帰りはコイツを電車に積んでいきました。ヨーロッパでは多くの国で自転車をそのまま積み込めるのです。今年の夏はコイツを連れて色んな街に行ってみようと今からニヤニヤしています。
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# by primno_abyssalis | 2006-05-08 00:23

日本食と言えば

ルームメイトのトーベン君はかなり料理が好きなようで、夕食は私と2人で交代で作ったり、一緒に作ったり(たとえばメインが彼でサラダが私、みたいに)しています。もっとも、私の持ちネタは例の「クノール簡単ドイツ料理シリーズ」ばかりですが…。

先日、トーベン君が「今度日本のモノを作ってくれよ」と言ってたので(暗に『スシが食いたい』という意味なのでしょう)、うーんドイツの素材でも作れる日本料理…?なんだろ?とりあえず街で一番大きなアジアショップに行ってきました。

f0050685_063818.jpg在住日本人が総勢15人程度という街なので、まあ予想はしていましたが、これほどまでも日本の食材が少ないとは。しかしこんなモノを発見!やっぱり日本の国民食といえばカレーでしょう。というわけでカレーライスを作ることに。「スシじゃないのか?」って文句言われそうだな。どうやらヨーロッパの人々は、日本人は全員スシが作れると思っているらしいです。

f0050685_07017.jpgコメの方もイタリア米とかタイ米みたいなパサパサしたヤツじゃなくて、粘りのあるふっくら日本米が欲しいな、と思ったのですが売ってないようです。しかしまたもやこんなモノを発見!ヨーロッパ在住の日本人にはすっかりおなじみのイタリア産ジャポニカ米、その名も「しので」。1kgで1.69ユーロなので、なかなか良心的なお値段です。イタリア産にしてはかなり日本のそれに近いと評判です。

豚肉、じゃがいも、ニンジン、タマネギは近所のスーパーで手にはいるのでOK、さっそく調理開始です。炊飯器がないので、鍋でコメを炊かなくては。グツグツする音がなくなったら火を止めるんだっけ。鍋に耳を近づけて音を聴いていると、トーベン君が不思議そうに「何やってるの?」と尋ねてきました。こうやって音を聴いているんだよ、と答えると「うひゃひゃひゃー」と腹を抱えて大笑い。いや、これが重要なんだってば!

カレーの方は日本で作るのと比べて全く遜色なくできたのですが、やっぱりコメにもう少し粘りがないとねー。でもトーベン君は満足そうに「うまいうまい」ってガツガツ食べてくれました。でもやっぱりスシには未練があるようで、「ブレーメンに旨いスシバーがあるらしいぞ」としきりに言ってました(本当においしいらしいです)。

トーベン君は「日本人は音を聴いて調理する」ということにかなり大ウケだったようで、今朝私が目玉焼きを作っていると、フライパンに耳を近づけて「どうだー?上手く焼けてるかー?」って言ってました。いや、コメを炊く時だけなんだってば!
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# by primno_abyssalis | 2006-05-04 00:11

結婚式

f0050685_1142132.jpg昨日5月1日はメーデー。ドイツでは祝日です。街の教会で、同じ研究所にいるシンヤ君とキョウコさん夫妻の結婚式がありました。桜は咲いたものの、ここのところ寒くて曇の日が続いていたのですが、今日は朝から快晴。絶好の結婚式日和になりました。

3週間ほど前に、結婚式の総合プロデューサーである市立劇場のバイオリニスト、キンさんに「2人で何か弾いてみるか」と話を持ちかけられ、私はグノー(バッハ)の「アベマリア」を弾くことに。先週の日曜日に教会のオルガニスト、マックス君を交えて予行練習をしたのですが、もう緊張してガチガチ。本番は大丈夫かなあ... 。

f0050685_115538.jpg結婚式は午後2時から始まりました。マックス君の弾くワーグナーの結婚行進曲に合わせて新郎新婦が入場。牧師さんがドイツ語で祝詞(?)を述べる合間にオルガンのあるテラスで演奏、という形で式は進みました。

キンさんの持ち曲はレーガー作のバイオリンとオルガンのための曲(題名忘れた...)。心が洗われるような旋律です。こんな隠れた名曲があったとは。ところでレーガーっていつの時代の人ですか?


f0050685_1152964.jpgさて今度は私の出番。うわー練習よりも緊張する...。教会で弾くのはもちろん初めてですが、うーん独特の響きですねえ。オレってこんなに上手かったっけ?と錯覚を起こしそうです。ドキドキの連続でしたが、気持ちよく弾けました。

その後マックス君の「主よ、人の望みの喜びよ」と続き、メンデルスゾーンの結婚行進曲で新郎新婦が退場。教会の外でお二人を囲んで記念撮影となりました。日本からいらしたお二人のご両親もとても幸せそうでした。明日からは6人揃ってドイツ周遊の新婚旅行だそうです。いいなあ...。

もちろん私にとっても教会で独奏という、滅多に得ることのできない経験をさせてもらったということもあり、本当に心に残る結婚式になりました。シンヤ君、キョウコさん、おめでとう!末永くお幸せに!
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# by primno_abyssalis | 2006-05-03 01:18

サクラ開花

f0050685_0332091.jpg1週間前までは最高気温が12℃くらいと結構寒い日が続いていたのですが、今週の月曜日あたりからかなり暖かくなってきました。街のあちこちにあるサクラ(たぶん)の花も咲き始めて、ずいぶんと春らしくなってきましたね。葉が一緒にでているからヤマザクラの仲間でしょうか?
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# by primno_abyssalis | 2006-04-29 00:34

LとR

よく「日本人はLとRの区別ができない」と言われますが、私は今そのことをヒシヒシと感じています…

その1:イースター休暇を利用して、フィンランドに住むガールフレンドに会いに行っていたルームメイトのトーベン君(6カ国語を操る)が昨日帰ってきました。彼女から中国みやげのお茶の缶をもらったそうで、そこには「西湖龍井」と書いてありました。

「日本語と中国語は同じ文字を使うんだろ?どんな意味?」と訊かれたので、うーん、サイコという湖にある龍の泉、かな?と答えると、
「サイコっていう何?」
湖(lake)だよ。
「えっ?なに?」
だからー、えーっと、ほら、池の大きいヤツだよ
「あーっ、lakeね」
むむ〜…。LはRよりも難しくないはずなのに…。

その2:同じくトーベン君との夕食時、日本人は朝食にどんな物を食べているのか、という話になりました。
うーん、味噌汁と焼き魚と卵とか、あとご飯に納豆かな?
「えっ、ナットウ?なにそれ?」
腐った(rotten)豆のことだよ。
「えっ、どんな豆?」
えーっと、ほら、生ものってそのまま放っておくと、状態が悪くなるだろ?臭くなったり…
「あーっ、rotten ね。えーっ!日本人はそんなモノを食べるのか!?」

むむ〜、まだまだ修行が足りませんなあ…。そもそも私は語学というものが大の苦手で、英検4級不合格(しかも中3の時)という輝かしい実績を持っています。ドイツ語の前に英語を何とかしなければ…。

余談:トーベン君は「日本人は腐った豆を食う」ということにかなり驚いたようです。「アイスランドには腐った魚の缶詰があるぞ」と言ってました。世界で一番恐ろしい食べ物だそうです。腐った魚なら日本も負けてはいないと思いますが、こっちに持ってくるのはちょっと…
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# by primno_abyssalis | 2006-04-26 19:20

街の名物、Uボート

先日友人夫妻を訪ねてHoyaという街に行ったときのことです。旦那さんのお姉さんが隣に住んでいる人に「彼は義妹の友人で、いまブレーマーハーフェンに住んでいるのよ」って私のことを紹介してくれたのですが、「えーっ、ブレーマーハーフェン?あんな面白くない街に?」って言われてしまいました。日本の感覚だと、別海に住んでいる人に「釧路なんて全然つまんないよな」って言われたようなものでしょう。

f0050685_2477.jpg確かにタダでさえ観光客が少ない北ドイツの中でも、わざわざここを訪れる人はほとんどいないでしょう。でも「地球の歩き方」にはちゃんと載っているんですよ。一応、この街の名物は研究所近くにある「Uボート」ということになってます。さらに海側にはDEUTSCHES SCHIFFAHRTSMUSEUM(ドイツ海事博物館)というところもあります。昨年、研究所の職員向けのツアーで連れて行ってもらったのですが、見どころ満載で、船好きな人は十分楽しめると思います。

…とまあ街の名物と言ったらこれくらいでしょうか?
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# by primno_abyssalis | 2006-04-22 02:07

春はアスパラ

私は学生時代の9年間(長いなぁ)を北海道で過ごしていたので、春になってアスパラガスがお店に並ぶと、それだけでなんだかワクワクします。

ドイツの気候は北海道とよく似ているので、やはりこの時期になるとあちこちの店でアスパラガスが出回り始めます。日本ではアスパラは緑色っていうのが普通だけど、こちらではホワイトアスパラの方がよく見かけます。

f0050685_203845.jpgホワイトアスパラって言うとなんだか弱々しくて不健康で、あまりおいしくなさそうってイメージがあるけど、それは缶詰のことで、こちらのホワイトアスパラはかなりでかくて健康そのものです。キュウリくらいの太さと長さです。昨晩はコイツを料理してみることにしました。


f0050685_2038341.jpg料理、って言ってもただ塩茹でにするだけなんですけど…。茹でただけでは物足りないので、ハムをのせて、バジルペーストをかけてみました。
さてお味の方は…?うーんおいしい!思ったより歯触りがシャキシャキして、タケノコみたいな感じです。春の息吹を感じますねえ。これからどんどん出回ってくるので、ほかにも調理法を考えてみようと思います。
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# by primno_abyssalis | 2006-04-19 20:40

北ドイツの復活祭

土曜日と日曜日には友人夫妻を訪ねて、ブレーメンとハノーファーの中間にあるHoyaという街に行きました。奥さんは日本人で、私とは大学時代のオーケストラ仲間です。3年前にドイツ人の旦那さんと結婚して、1歳10ヶ月になる男の子(なお君)がいます。いまは家族でハイデルベルクにお住いなのですが、復活祭ということで旦那さんの実家に一家そろって里帰り中でした。

Hoyaという街は、研究所のドイツ人に聞いても「うーん知らないなー」と言われるくらいの、すごく小さな街です。日本でいえば道東の弟子屈とか別海みたいな、原野の中にある街です。でもヴェーザー川が近くを流れているので、ブレーマーハーフェン市民である私はなんだか親しみを感じます。

f0050685_0213517.jpg夕ごはんを頂いて、なお君を寝かしつけたあとに、旦那さんの友人たちと一緒に"Osterfeuer"に出かけました。これはだだっ広い牧草地のような所で火を焚くという行事。どんど焼のようなものでしょうか。

火を焚いてお守りとかお飾りを焼くのか、というと、何をするでもなく、火の周りで久しぶりに会った故郷の友人たちとビール片手に世間話などをしているようです。テントの下ではロックバンドが演奏していて、結構賑やかです。私たちは12時半くらいに引き上げましたが、まだまだ終わらない気配でした。

f0050685_022090.jpgさて一夜明けて復活の日曜日、朝ご飯には噂の「イースターエッグ」を頂きました。写真の右上にあるイースターエッグ用の食紅で色を付けるそうです。半熟でなかなかおいしいです。あ、中身には色はついていませんよ。


f0050685_02222100.jpg旦那さんが庭に隠したプレゼントを、なお君が探し当てたところです。ウサギの形をしたチョコレートでした。でもなお君あまり興味なさそう...。いつもお家ではお母さんが日本語で話しかけているので、かなりの日本語を覚えるようになりました。乗り物が大好きなようで、空を指さして「ひこうきー!」と叫んでいました。


f0050685_0225534.jpgその後お兄さん夫婦一家がやって来たので、甥っ子たちにイースターのプレゼントを渡しました。隣の家でも子供たちが庭を探し回っています。「庭にプレゼントを隠して子供に探させる」というのが一般的なプレゼントの渡し方のようですね。

普通ではなかなか体験することのできない家庭でのイースターを満喫することができました。Volker、Ryokoさん、ありがとう!
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# by primno_abyssalis | 2006-04-18 00:34

受難の金曜日

今こちらは復活祭の最中です。「復活祭」という名前と時期はなんとなく知っていたのですが、具体的にどんな日なのかは恥ずかしながら全く予備知識がありませんでした…

「春分の日の後の最初の満月の次の日曜日」がキリスト復活の日曜日、その前の金曜日がキリストが磔刑にされた受難日、そして復活祭後の月曜日、これがドイツの国民の祝日になっています。たいていの人は復活祭の前後1週間くらいに長い休暇を取ります。先週末から研究所はかなりひっそりしています。

先日の受難の金曜日、こんなときに研究所で仕事したらバチが当たるだろうと思い、ちょうどいい機会ですので教会でのコンサートに出かけました。もちろん初めてです。どきどき。

最初の目的地はハンブルクにある聖ミヒャエル教会。曲はバッハの「マルコ受難曲」。どんな曲だろう…。

f0050685_18434271.jpg中央の祭壇で演奏すると思いきや、中央向かって左側のテラスのようなところにオーケストラと合唱が陣取っていました。ワタシはこのテラスの真下の席だったので、指揮者しか見えません…。指揮者が現れると会場が静かになり、拍手もなく曲が始まりました。まるで天上から音が降ってくるようです。こんな響きは初めてです。

ドイツでのクラシックコンサートは年寄りばかりなのですが、この日は小さいお子さんを連れた家族連れが目立ちました。みんな手元に聖書のテキストを広げて、熱心に聴いています。

2時間ほどかけて全曲が終わると、やはり拍手もなしに皆さん静かに会場を後にしてました。コンサートと言うより、日本で言うなら精霊流しとか盆の迎え火に参加したような、そんな印象でした。

さてその後電車に乗ってブレーメンに向かい、聖ペトリ教会でモーツァルトの宗教曲を2曲聴きました。

f0050685_18441248.jpg1曲目は「受難カンタータ」という初期の作品。やはり拍手もなしに曲が始まりました。教会の構造のせいか、ミヒャエル教会よりも残響時間が長く感じます。この教会はかなり古く、11世紀に建築が始まったそうです。内部の構造もちょっと違っていて、祭壇が中央にあって、それを囲むように椅子が配されていました。オーケストラは西側の方角に配置されています。

2曲目は有名な「ハ短調大ミサ曲」。今日やっと知っている曲が聴けた、ってことで、いままでカチカチに緊張していた体がほぐれたような感じです。曲自体もすごく明るい響きがしますしね。そしてなぜかこの曲が終わった後にだけ、拍手ありでした。曲によって拍手OKかNGか、どう区別するのでしょうか?

日本だと休暇って言うと、なんだか後ろめたいような気がして、休日に仕事をすると「ご精がでますね」って褒められるけど、こちらでは休暇も人間としての重要な勤めなんだな、と感じた金曜日でした。

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写真右は外から見た聖ペトリ教会。左は市庁舎。いずれもブレーメンのシンボルです。
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# by primno_abyssalis | 2006-04-15 18:45

こちら現場です。

f0050685_2282273.jpgここのところTVのトップニュースに取り上げられているのがHochwasser。洪水のことです。春先になるとヨーロッパの大河川は増水して、旧市街とか水に浸かることがあるようですが、今年は特に深刻らしいです。写真はエルベ川流域にある、ニーダーザクセン州の何とか(聞き取れない…)という街。街のほとんどが水に浸かってしまって、人々はボートで避難していました。

ここブレーマーハーフェンにもヴェーザー川という大きな川が流れていますが、今のところは大丈夫なようです。でも研究所の近くにある橋のたもとに、「19○×年○月×日にここまで増水」という印がしてあって、かなりギョっとします。
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# by primno_abyssalis | 2006-04-13 22:10