冬の名物料理

私のドイツ滞在もあと2週間と少しになってしまいました。こちらで生活を始めた当初や、気候のいい夏には、結構頻繁にブログも更新していたのですが、ここんとこすっかりサボり気味になってしまいました。というのも、こちらの冬はクリスマスが終わってからというもの、本当になーんにもやることがないのです。今はちょうどカーニバルの時期ですが、盛り上がっているのはカトリックが多い南の地域だけで、こちら北ドイツはいまいちパッとしません。

そんな「何もない」北ドイツの冬の楽しみは「グリューンコール」という、ドイツでも北部でしか食べられない郷土料理を郊外のレストランに食べに行くことでしょう。しかし、ただ食べに行くのではなくて、それには独特の楽しみ方があるそうです。私も友人と一緒に日曜日に郊外のWehdelという村にあるレストランに行ってきました。

まず、イナカにぽつんと建っているレストランを選んで、10人ほどのグループを作って、街からそこまで「歩いて」行く、ということ。日ごろの運動不足解消と、できるだけ沢山食べられるようにおなかを空かせるという目的だそうです。中には10km以上歩いて行く人もいるようです。ただ歩くだけでなく、シュナップス(トウモロコシから作った蒸留酒)を飲んだり、ゲームをしながら歩いたりと、食べる前から楽しみは始まっているようです。私たちも駅前に車を停めて、2kmほど歩いていきました。

f0050685_23372025.jpg「グリューンコール」とは、ほうれん草とキャベツと春菊を足して3で割るのを忘れたような、ゴワゴワしたヘンな野菜です。真冬になると収穫されて、これを細かく刻んでなべに入れて、ペースト状になるまでグツグツ煮るのです。見た目は「うわっ、何これ?青汁?」とかなり強烈ですが、味のほうは実にまろやかです。


f0050685_2337524.jpg付け合せは奥の右から、茹でソーセージ、ブレーマーピンケル(腸詰)、カッスラー(茹でた豚ロース肉)、そしてジャガイモです。ブレーマーピンケルというのは腸に穀物とラードを詰めて茹でたもので、この辺の独特の料理です。
これまで、やたらと塩辛くて脂っこいドイツ風の味付けにうんざりしていましたが、今日の料理は油も塩分も控えめで、素材の味がそのまま生かされている感じで、かなり美味しかったです。ジャガイモもかなり甘みがあります。ドイツ料理がこんなに美味しいと思ったのは初めてかも…
基本的にグリューンコールはおかわり自由。好きなだけ食べられます(だからわざわざ歩いてお腹を空かすのでしょうか)。ここぞとばかりにガツガツ食べてしまいました。あーお腹苦しいー

そして食後にシュナップスを一杯飲んだ後、再びワイワイ騒ぎながらみんなで街まで歩いて帰ります。おいしい料理で体も心もポカポカ。これなら毎週末食べに行ってもいいかも…

レストランの外では、わんこがご主人様の帰りを待っていました。ドイツのわんこは本当におとなしくてお利口さんです。
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# by primno_abyssalis | 2007-02-19 23:42

早くも一年

えー、最近すっかり更新をサボってしまいました…。気がつけば、生活を始めてから一年が過ぎました。実際には何回か日本に帰っていますのでそれよりも短いのですが、ずいぶんと時間の経つのは早いものです。

そんな訳で、こちらでの生活もあと1ヶ月と少しを残すのみとなりました。友人のバルテック君が「帰る前にぜひともスシの作り方を伝授してくれ!」と言うので、先週の金曜日に、アジアショップでの素材の仕入れ方から握り方まで、付っきりで教えてあげました。

特に重要なのは「ご飯の炊き方」ですかね。いいか、米を洗ったあとに1時間くらい水を吸わせて、火にかけてボコボコ言い出したら火を止めてしばし待つ。絶対にフタを開けちゃいけないぞ。バルテック君は熱心にノートにメモしていました。でも「絶対にフタを開けない」にはどうしても耐えられないらしく、「中がどうなってるか気にならないか?大丈夫か?」って何度も訊いてきました。最終的な完成度は「中の上」くらいでしたかね(?)

さて2日後の日曜日の夕飯時に、ちょっと用事があって彼の部屋に行ったのですが、なんとテーブルの上には寿司が盛られているではありませんか!えーっ、これ一人で作ったの?「そうだよ。すごいだろー」いや、恐れ入りました。写真を撮らなかったのが残念ですが、ご飯の炊き具合から握りぐあいまで、かなりいい感じです。「米酢が無くなったからバルサミコ酢を足した」そうで、色がどす黒くなっていましたが、まあそんなことはいいでしょう。バルテック君、「ポーランドに帰ったら友人たちにご馳走するんだ」ってかなり得意気でした。
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# by primno_abyssalis | 2007-01-30 02:49

こんなものが…

1月も中旬になりましたが、相変わらず暖かい日が続いています。でも最近かなり風が強くて、TVのニュースによると、街路樹が倒れたり、道路でトラックが横倒しになったりしているそうです。

この暖冬は世界的な傾向なようで、CNNのニュースではニューヨークやワシントンではサクラが咲いた、と報じられていました。ヨーロッパもかなり暖かいけど、サクラが咲くなんてことはないだろう、と思いきや、

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えーっ!?咲いてる!ゲストハウスの近くにチャペルがあるのですが、その側にあるサクラの樹が開花していました。うーんこれはますます異常気象ですね。でも来週には氷点下くらいまで気温が下がるそうです。

話題は変わりますが、昨晩はブレーメンにてミッシャ・マイスキーのリサイタルでした。R・シュトラウスのチェロソナタを中心に、あまり聴く機会のないマイナーな曲を集めたプログラムでしたが、ソウルフルな演奏に感激しました。こんなにいい曲がまだまだ沢山あるのですね。
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# by primno_abyssalis | 2007-01-15 00:20

文部大臣来たる

ここんとこ更新が滞ってしまいましたが、実のところ、今週初めになっても仕事に出てくる人があまりいなくて、ネタが無かったんですねえ。週も終わり頃になって、ようやく人が戻り始めた感じです。来週には研究所の食堂も再開されるし、やっといつものお仕事モードに戻りそうです。

さて、今日は何とドイツの文部大臣が研究所に来訪されました。首相と同じく、女性の方なんですね。研究所のホールでスピーチしてくださいました。ドイツ語だったのでなんだかよく分からなかったのですが、なんとなく基礎研究にも理解を示してくださっているような雰囲気がありました。ご自身も博士号取得者のようです。

で、我々にとって一番の収穫は、その後の懇親会でおいしいワインが飲めたことでしょうか…?
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# by primno_abyssalis | 2007-01-13 03:25

遅くなりましたが…

明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いします。

日本でのサンプリングと正月休みを終えて、昨日3日にウィーン、ハンブルクを経てブレーマーハーフェンに戻りました。ゲストハウスの各部屋の電気はまばらでしたので、まだクリスマス休暇で自宅に帰っている人が多いのでしょうね。今日は研究所に来てみましたが、やっぱり閑散としていました。1月6日がクリスマスツリーをしまう日なので、一応こちらではまだ「松の内」なのでしょう。週明け8日から始業、という人が多いようです。

12月はかなり暖かかったので、1月ともなればさすがに冷え込むだろう、と思いきや、今日の気温は何と9℃!この時期としては異常な暖かさです。ヨーロッパ全域では「500年ぶりの暖冬」だそうです。どうなっているのでしょうか?
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# by primno_abyssalis | 2007-01-05 01:12

ブレーメンのマルクト

先週末は帰国を前にして大事な書類を作らなければいけなかったので、ずっと研究所におりました。そろそろ帰ろうかと思った日曜日の夕方、友人のイルカさんから「これからマルクトに行かない?」と電話が。イルカさんは1年半、新潟の長岡に住んでいたので日本語がかなり上手です。

しょぼいブレーマーハーフェンのマルクトでもやはり日曜の夕方とだけあって、家族連れで結構賑わっていました。例によってグリューワインとソーセージでしたが、気温がかなり高かった(12℃)のであまりクリスマスという気分ではないような…

イルカさんはコブレンツの出身です。コブレンツもかなり古い街だから、マルクトもステキなんでしょ、と訊くと「ブレーメンのマルクトのほうがもっときれいだよ」と言ってました。明日の月曜日はブレーメンでチェロのレッスンだから、ちょっと寄ってみようかな…

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で、実際に行ってみましたがこんな感じです。マルクトの周りは市庁舎やペトリ教会といった建物が並ぶ歴史的地区なので、雰囲気はもう最高です。露店もかなりバラエティーに富んでいて、きっと1日居ても飽きないでしょうね。もっとじっくりと見たかったのですが、泣く泣くその場を後にしたのでした。あー、楽しそう…
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# by primno_abyssalis | 2006-12-06 01:28

クリスマスマルクト開幕

12月になりましたが、こちらヨーロッパでは記録的な暖かさが続いています。ちなみにブレーマーハーフェンの今日の最低気温が7℃、最高気温が11℃。友人たちは「これは異常気象だ!」って口を揃えて言ってます。

さて、ほとんどの街では昨日からクリスマスマルクトが始まっています。広場や通りに出店が並んで、グリューワイン(オレンジとかシナモンを入れたホットワイン)片手に焼きソーセージなんかを食べるわけですが、こちらブレーマーハーフェンでも始まりました。でもドイツ人の友人たちは「あんなショボいマルクト誰も行かないぞ」と言ってます。

ではどのくらいショボいのか?と思い、昨晩実際に行ってみると、うーん、確かにあまり賑やかとは言えないかも。規模的には札幌の大通り公園でやってる「ミュンヘンクリスマス市」より少し小さい程度でしょうか。でも劇場前の広場にはスロープが備え付けられていて、子供たちがそりすべりをしていました。
きっと他の街のマルクトはもっと賑やかで楽しいでしょうね。是非とも行ってみたいところですが、来週半ばに一時帰国してしまうので、しばしこちらの「ショボい」マルクトを楽しむことにします。
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# by primno_abyssalis | 2006-12-03 02:03

気分はクリスマス

劇場オケのバイオリン弾き、キンさんご夫妻がクリスマス用のお飾りを買いに行くというので、バレリーナのマキさん共々ご一緒させていただきました。行く先は隣町のLangenという所にある花屋さん。このお店は日本人のヨシエさんという方のお店で、いけばな教室も開かれているようです。

f0050685_2552217.jpgドイツのほとんどのお店がそうであるように、ここも気分はもうクリスマス一色。フラワーアレンジメントが所狭しと飾られていました。正月の松飾にも似て、日本風ですよね。どれもステキなのですが、男だけの部屋にはちょっとなぁ…。日本に持ち帰るにしても、カバンの中で潰れてしまうので難しいところです。

研究所近くの買い物通りでは、クリスマスマルクトの準備が始まっていました。北ドイツ唯一の冬の楽しみ、クリスマスまでもうすぐです。
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# by primno_abyssalis | 2006-11-27 02:56

TV放送のお知らせ

さて来る11月23日の朝7:20より、フジテレビ系列の番組「めざましテレビ」のコーナー、「めざまし地球紀行」にて、私がこちらでいつもお世話になっている市立劇場の皆様と、ブレーマーハーフェンの街の話題が紹介されます。休日の早朝ということで、起きるのが大変だと思いますが、是非ともご覧ください。

おそらくこの街に日本のテレビ局が取材に訪れるのは初めて!なのではないかと思います。ある意味「貴重な映像」かも知れませんよ。私は見ることができないので、ご覧になった感想などお寄せいただければ幸いです。
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# by primno_abyssalis | 2006-11-22 20:06

「あのワイン」について

また酒の話かよ!と怒られそうですが…

11月も中旬になりましたね。いまごろ酒好きの人々の間では「あのワイン」の話題で持ちきりの事と思います。日本では今年も日付が変わったと同時に売り出すイベントがあちこちで行われたようですね。かくいう私も「真夜中に」とはいかないまでも、高いお金を出して「あのワイン」を買っていたものでした。

さてこちらでは「あのワイン」への反応はいかがなものか、と思いきや、ニュースでは全く触れられていません。ひょっとして店に行っても売ってないかも?と思ったのですが自宅近くのスーパーマーケットに行ったら、店の片隅にひっそりと置いてありました。

f0050685_235924.jpgお値段はフルボトルで1.69ユーロ。ということは日本円にすると255円!安い!というか何で日本では2-3000円もするのでしょうか?まあ空輸代がかかるということもあるとは思いますが、一気に10倍の値段に跳ね上がるとは異常ですよね。こんな詐欺まがいの商法でおいしい思いをしている人々が沢山いるんだろうなー、と考えるとなんだか悔しくなってきます。

で、この「255円のワイン」を買って飲んでみたのですが、率直な感想は「ジュースみたいだな」。これが日本へ行くと「フレッシュでフルーティーな味わい」となるのでしょうね。たしかに「ジュースみたい」じゃあ売れませんよね。

きっとこのワインってジュース感覚でがぶがぶ飲むものなのでしょうけど、日本では値段が値段だけに高級品の扱いを受けてしまっているのでしょうね。ワインにとっても、それを飲む人にとっても不幸な事だと思います。
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# by primno_abyssalis | 2006-11-18 02:06